ゲームと小説と遊びの子狐屋じゃくまるブログ

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とある朝の戦いをこっそり見ていた件

 とある川岸の道沿いにはたくさんの鳩が集まります。

 自転車でやってくるおじさんが鳩たちにご飯をあげているからです。

 毎日のことなのか、そのおじさんがやってくると鳩たちはわらわら寄ってきては落とされていく食べ物をついばみ始めます。

 

 

 これはその後の話です。

 私がその場面を目撃したのは、とある朝の雨が降っている時間でした。

 すでにある程度鳩たちはご飯を食べてしまったようで、雨の中でものんびりくつろいでいました。

 しかし、その平穏な時間は突如として終わりを告げることになりました。

 

「オラオラ、鳩ども! 群れてんじゃねえぞ!!」

 平和な時間を過ごす鳩たちのど真ん中に、大きな真っ黒いアレがやってきました。

 そうです、カラスくんです。

 カラスくんはオラつきながら鳩たちを蹴散らし歩いて回ります。

 その光景は絶対強者!!

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 奥の鳩を蹴散らしてはその場に立ち止まり

 

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 くるりとこっちを向いては狙いを定めます。

 無敵そうなカラスくんの威容には鳩たちでは太刀打ちできません。

 もちろん私は見ているだけです。

 えぇ、自然の闘いに人間が介入してはいけないのです。

 

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 それを知っているのか、カラスくんは人間に近寄らない位置まで歩き、鳩たちを蹴散らしていきます。

 しかし鳩くんも負けてはいません。

 こっちに来ないことを知っているのか感じているのか、なんと、人間のいるほうに逃げてくるではないですか。

 

 人間は自然の闘いには介入してはいけないのです!

 

 と思っているのですが、鳩くんたちは器用に人間を盾にしようとします。

 恐るべし、鳩たち。

 

 まぁそんな光景を見ながら、ひたすらスマホのカメラで撮影し続ける人間もどうなんでしょうね?

「そんなことより助けてくれよ」

 と、鳩たちに思われているかもしれません。

 もしくは

「お、こんなところにでっかい壁があるやん! せや、隠れたろ」

 とでも思っているのでしょうかね。

 ちなみに今のはいわゆる猛虎弁ですね。

 すっごく嫌われるやつですが、ネット上ではよく使われます。

 人外の生物の心の声を表すのに使われたりします。

 ちなみに、カラスくんは実はカラスくんたちでして、二羽いたのですが、一羽はフェンスの上から逃げる鳩たちを眺めていました。

 たぶんですが、人間がいなかったら二羽で連携して蹴散らしていたと思います。

 

 カラスくん、やっぱり頭いいわ!

 

 改めてそう思う出来事でした。

 でもどうせなら、二羽で追い立ててる姿を見て撮影したかったかも……。

 そう思うと非常に残念です。

 

 次はどんな出会いがあるでしょうね。

 こんな戦いみたいなものがあれば、また遭遇してみたいです。